毎年のことですが、この時期になるとYahoo知恵袋などに、明らかに、夏休みの宿題か?、と思うような質問がちらほらありますねぇ…。
この日本語を英訳してください、この英文を和訳してくださいなどの質問が典型的な例かもしれませんが、回答者も回答者で、ヒントを与えるとか、そういったことをせずに、何の解説もなくいきなり答えを書いてしまうんですよね
一日足らずで答えが出てしまうものだから(まぁその答えが必ず合っているとも限らないのですが)、
質問者の人は、結局自分で考えてないんじゃないかなぁ…って思います。
もしかしたら自分で考えた末、わからないから質問しているのかもしれませんが、
質問者から回答者に向けてのコメントを見る限り、とても自分で考えてから質問したとは思えない。
そのコメントの内容は共通して、社交辞令のように「ありがとうございました」って言っているだけなんですよね。
もし自分で考えていたのなら、「こういう表現もあったのか」とか、「このnotは主節だけでなく従属節にまでかかっているのか」とか、
問題に対しても何かコメントがあってもよさそうですけどね。
答えを聞いたあと、なぜこうなるのか…とか、あとから考える人もいるのかもしれませんが、
そういう人は最初っから「答え教えて!」みたいな、アホな質問はしませんよねぇ(多分
もっと、「ここはこういう解釈なのか?」とか、もっと問題に対して具体的な質問をするはずだ。
インターネットを通じて、見知らぬ人にも教えを乞えるこの状況を、羽生さん(※1)は、「学習の高速道路」という言葉で表現してますが、ネットで「答え教えて!」というような質問をし、ネットからその回答を得てノートに写す…なんてことしかしてないんじゃ、とても「高速道路」の役割は果たしませんよねぇ。
それじゃあ、答えが手元にあってそれを写しているのとなんら変わりはないわけですからね。
自分で考えるということをせず、ネットから答えを得て、それを写す…そんなことを繰り返していれば、考える力は身に付かないし、知識を活かす力も養えないのではないかと思うんですけどね。
終いには、「ネットにないからわかりません」なんていうことにもなりかねませんよ。
大学生にだって、ネットにあるものをコピペで済ませてレポートを書く人もいますからね。
このことには教授もかなり頭を悩ませているようで…レポートの課題を出すときに、わざわざ「ネットからそのまま引用するな」と注意をする程ですからね。
そんな注意を教授にされるほど、今の大学生はレベルが低いのか!?(本来ならば注意されるまでもないことでしょうに…)
まぁ大学全入時代なんて言われてますからね。
こだわらなければ誰でも大学生になれる時代です。
大衆化すると質が下がるってのは、やはり避けられない運命なのか…。
(もっとも、大衆化されていなければ、僕は今頃大学生になれていなかったとも思いますがw(マテ )
せっかくのインターネットなんだし、もっと正しく活用するべきです。
まぁ何をもって正しいというのかはとりあえず置いておいて(置いておくな)、少なくとも、ネットの情報をそのままレポートにコピペとか、「答え教えて」といった質問をして答えを得るだけ、というような、考えることを放棄する、という結果になるような使い方はやめた方がいいと思います。
自分のためにもならないと思うので…。
自分で物事を考えるってのは結構大事なことだと思いますよ。
※1:ウェブ進化論 梅田望夫著 筑摩書房(2006)
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いつか自分も、名著「ウェブ進化論」を読んでみたいと思っています。
記事で、「宿題を丸投げする手段として、YAHOO智恵袋が使われている」と嘆かれていましたが、
自分は、いいんじゃないかなぁと思います。
(たまに、JAVAカテゴリーで他人の宿題を解いていますw)
宿題を丸投げしている人たちも、YAHOO智恵袋で聞くために、頭を使ったのだと思います。
たぶん、このような考えでしょうけど……。
『締め切りが近い!
テーマすら決まっていない!
これはやばい。
YAHOO知恵袋で聞く→怒られる確率20%、
宿題が完成しない→怒られる確率100%
……。』
……かわいそうですね。